【スペインドラマ】やっぱりハマるLa casa de papel (ペーパーハウス)強盗×情熱と愛×心理?!

映画・ドラマ

昨年2021年12月、以前から大好きなスペインドラマの1つ、『ペーパーハウス』のシーズン5を見終えました。

わたしは日本へ一時帰国をし、ホテル隔離で時間がたっぷりあったので、最後のシーズン5パート2を1人で一気に見ましたが…感動しました。泣けました。


スペインでも10月頃に『イカゲーム』が大ヒットし、11月は街中でこのドラマの象徴である赤いジャンプスーツ(ほぼペーパーハウスと一緒だけどね)と○、△、□のマスクが並んでいました。

学校内や友人との会話、スペインのラジオなどもイカゲームの話題で溢れていたのを覚えています。

そして2022年、スペインに帰って来たら、街中はペーパーハウスグッズが溢れています。スーパーのヨーグルトやプリンもペーパーハウス、お菓子もペーパーハウスでした。

こんなに可愛いアイシャドウパット(?)まで!

みなさん色々考えて色々作りますね〜。

Netflixの毎日の人気作品のランキングも、しばらくの間はペーパーハウスが1位でした。世界中で大ヒットしたスペインドラマですが、もちろんスペイン国内でも大人気です!(スペイン人夫のなちょを除いて。見る見ると言って結局まだ見てない…)


ネタバレはないかと思いますが、ストーリーの背景や登場人物、わたしの感想を書くので、これからドラマを観る方や、何も知らずに観ることが好きな方は、ここから下は読まないことをおすすめします…。

以前も書いたのですが、このドラマは強盗犯が造幣局から紙幣を盗むストーリー。

何故この強盗ドラマがこんなにも大ヒットしたのか?何故こんなにもハマるのか?と考えると、人間の本能や心理を動かすような作品だからだと思います。

本当にただの強盗ドラマではないんです!!!

わたしは何処にでもいる普通のドラマファンで、ドラマや映画の評論家でもありませんが、作品を見て思ったことを書いておきます。


まず、人間の本能に関しては、①仲間やチームワーク②親子愛③恋愛の3つが上手く描かれています。

①仲間やチームワーク
教授率いるこの強盗犯たちは、強盗を誰の血も流すことなく実行するために、最初の強盗事件の前には5ヶ月間の作戦会議&共同生活をします。強盗計画を頭に叩き込むのはもちろん、何かあった時のためにと応急処置や簡易手術的なことまで学びます。

わたしが印象的だった教授の言葉が、

Hay gente que estudia años para ganar un sueldo de mierda, nosotros solo vamos a estudiar cinco meses.
ー クソみたいな給料を稼ぐために何年も勉強をしている人がいるけど、俺たちは5ヶ月しか勉強しないから。

なんだか、教授ってカッコいい!って思っちゃうんですよね〜。

(※スペイン語を勉強中のわたしが訳してるので、日本語版と異なってると思います、すみません)

1つの目標に向かって全員で協力していく中で、最初は他人だった彼らにも仲間意識が芽生え始めます。そして仲間となった1つのチームを見ていると、なんだか応援したくなってしまうのです。

大人になって機会は減ってしまいましたが、やっぱり仲間と協力して何かをやり遂げるっていいものだから?


親子愛
親子で強盗、兄弟で強盗。普通に考えたら絶対にダメでしょ?という設定ではありますが、家族だからこその絆、家族だからこそドラマがあって涙が出る場面もありました。

途中でも親子愛だ〜と涙が出ることもありましたが、ストーリーが進むに連れてまた『家族』について考えさせられます。


③恋愛
これは、ドラマの中でも大きなポイントです。教授でさえも、『恋愛は人間関係を乱して、完璧な計画がコントロール出来なくなる』と話していました。

さらにこの作品の語り手であるトーキョーは、

Al fin y al cabo el amor es una buena razón para que todas las cosas fallen.
ー 全てのものが台無しになる理由が愛ならば、それは良い理由だよ。

と言っていて、わたしは1人で深いな〜と色々と考えていました。

個人的には、情熱の国スペインだから愛に溢れてるのかも???と思ってしまうことも多々ありましたが、強盗犯、人質、警察など関係なく、人間の本能のままに熱い気持ちが動いてしまうのかもしれません(笑)


そして、教授は世論の心理を本当に上手く動かします。

この強盗事件を『革命』だと言っているし、本来の目的は『レジスタンス』なのです。レジスタンスとは、権力や侵略者への抵抗を指す言葉で、1940年代の第二次世界大戦時に、ドイツの占領下に置かれていたフランス、オランダ、ベルギーで行われた抵抗活動をレジスタンスと言います。つまり、強盗事件を通じて政府や警察を非難し、世論を味方につけることが、教授の目的でした。

彼の計画には、人々の心を動かす要素もしっかりと練り込まれているのが分かります。


もう少し詳しく語りたい気もしますが、とにかく多くの方に『ペーパーハウス』を知って見て欲しいので、今回はこれぐらいにしておきます。少しでも気になった方は、この強盗ドラマwith情熱&愛+心理のペーパーハウスをぜひ見てください♪

 

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