正直、国際結婚って正直面倒くさいイメージではありませんか?
わたしは国際結婚=面倒くさいし時間を要するというイメージでした…。
そしてまさか外国人と結婚するなんて思っていなかったので、結婚が決まってからは、とりあえず調べて聞いて手足を動かしたつもりです。
相手の国籍や、その時点での双方の状況によって異なると思いますが、日本人のわたしがスペイン人のなちょと日本で結婚した経緯をまとめました。
1. 区役所へ行く(2019年1月)
結婚を決めてすぐ、家の最寄りの区役所へ行きました。
日本の役所への婚姻届提出を考えていた為、なちょの必要な提出書類の確認と、婚姻届を貰うことが目的でした。これは通常行く必要はありませんが、わたしは実際に疑問点を質問し、紙媒体で婚姻届の書き方サンプル(外国人バージョン)も貰えたので、全く無駄だったとは思っていません。
【日本の役所に婚姻届を提出する際に用意するもの】
●スペイン人が用意するもの●
・婚姻要件具備証明書(日本語に翻訳したものと原本)
・パスポートのコピー
・パスポートの写真ページをを日本語に翻訳したもの(こちらも記入用紙を区役所で婚姻届と一緒に貰いました。相手が外国人だと伝えると貰えるのではないかと思います。)
・本人確認書類原本(運転免許証やパスポートなど写真付きのもの)
●日本人が用意するもの●
・婚姻届(2人で記入し、証人2名の署名済みのもの)
・戸籍謄本(本籍地での入籍には必要ありません)
・本人確認書類原本(運転免許証やパスポートなど写真付きのもの)
2. スペイン大使館に行く(2019年1月)
これも疑問点の質問と申請書を貰うために行きました。
有り難いことに家から大使館が比較的近かったので、実際に行ってみようということで行きました。日本語とスペイン語の説明用紙をそれぞれ貰い、準備すべきものや注意点が記載されていました。
【スペイン大使館に婚姻要件具備証明書の発行を依頼する際に用意するもの】
●スペイン人が用意するもの●
・申請書
・住民票(Certificado de empadronamiento)
・出生証明書(Certificado de nacimiento literal)
・パスポートのコピー
●日本人が用意するもの●
・住民票(原本とスペイン語に翻訳したもの)
・戸籍謄本(原本とスペイン語に翻訳したもの)
・パスポートのコピー
これらを提出することで、婚姻要件具備証明書を発行できるか審査して貰えるとのことでした。
3. 必要書類をスペインの両親に報告(2019年1月)
なちょの住民票と出生証明書はもちろん母国でしか手に入らないので、家族の協力が不可欠です。彼のご両親が素早く動いてくれたこともあり、わたしたちが大使館に行って1ヶ月程で彼の書類が日本へ到着しました。
4. わたしの戸籍謄本を申請(2019年1月)
わたしは地元市役所のHPにある申請書を出力し記入したのち、手数料の定額小為替と返信用封筒(切手を貼ったもの)と一緒に郵送しました。1週間前後で東京に届きましたが、不備があると時間のロスになるので確認不足は勿体ないです。
5. スペイン大使館へ書類の提出へ行く(2019年2月)
必要書類を提出するために大使館へ行きました。
提出時に全てを確認してくれたので、記入漏れなどはその場で指摘していただけました。なちょの顔写真が必要だったらしく、近くの証明写真機で撮影しました。
6. スペイン大使館にて面接(2019年3月)
申請書の提出から2週間後ぐらいに連絡が来て、連絡を受けた日からおよそ1ヶ月後に大使館にて面接でした。
なちょととわたしとわたしの父の3人で行き、一番最初にわたしの面接、次になちょの面接でした。面接は、2人の基本的なことを聞かれますので、特に練習や準備は要らないです。わたしは英語で、なちょはスペイン語での面接でした。父は証人で、書類へのサインをしてくれ、最後にわたしたちがサインするのを見守ってくれました。
そしてついに、この日に婚姻要件具備証明書を貰うことが出来ました。
7. 区役所へ婚姻届提出(2019年5月6日)
これは、日本人同士の結婚と同様です。
ただわたしたちの場合は、上記に記載した持ち物を持参しました。
記念日に東京での提出を考えていましたが、わたしのミスで提出したい日の1週間前にわたしの戸籍謄本がないことに気づきました…。(わたしってこういう人なんです……)
申請し忘れです。
1月の申請時に2部頼もうかと思いましたが、申請後3ヶ月しか使用出来ず、わたしは婚姻届はこの日と決めていたので、後からもう1部申請しようと思っていたら忘れてしまいました。
ゴールデンウィークになちょと地元に帰って、東京に戻った翌々日に提出という計画だったので、急遽地元での滞在日を2日延長し、地元で提出しました。地元なら戸籍謄本がなくても大丈夫なので。焦りながらも新幹線や帰省の日程を上手く調節出来て、本当に本当に良かったです(泣)
市役所で無事受理され、結婚が完了しました。
8. 新しい戸籍謄本を貰いに区役所へ行く(2019年6月)
大使館に提出するために必要だったのですが、元号が令和に変わった影響とゴールデンウィークで時間がかかっていると言われ、結局3度も区役所へ行きました…。
婚姻届を提出して3週間程で新しい戸籍が手に入りました。
9. スペイン大使館へ戸籍謄本を提出に行く(2019年6月)
日本で婚姻が完了したことの報告として、新しい戸籍謄本を翻訳したものと原本、結婚受理証明書を翻訳したものと原本を提出しました。
およそ1週間でファミリーブックが貰えるという話でした。
10. スペイン大使館へファミリーブックを貰いに行く(2019年7月)
最後です。スペイン大使館にてファミリーブックを貰うことで、スペインでもわたしたちの結婚が認められたことになります。
そしてわたしたちの結婚に関する事務手続きは終わりです。
わたしたちの場合は、1番最初に区役所に行ってからファミリーブックを貰うまで、約6〜7ヶ月かかりました。そして無駄に大使館に5回も行っていますが、こんなに足を運ぶ必要はありません(笑)おそらく書類の提出は、メールや郵送でやりとりする方が多いと思います。
わたしは郵送費用より直接足を運んだほうが安く、少しでも早く完結したかったので、どこまで郵便等でできるかは分かりかねます。申し訳ありません。
以上が、日本で日本人とスペイン人が結婚する際の手続きの流れです。